リスクマネジメントの戦略的強化


自動車リスク:法人のお客様へ

(自動車リスクとは?)

自動車リスクとは、従業員やスタッフが業務の遂行のために会社が業務上許可した自動車の使用時に(自動車の所有・使用に関わらず)起こってしまった自動車の対人・対物事故に対して、企業が法律上の賠償責任を負い、損害を受ける可能性のことです。

(自動車リスクの具体例)

・社員が業務中、社有車や持ち込み車両を使用中に、歩行者をはねてしまった。

・パートが通勤途上において自家用車を運転中に、自転車にのっていた中学生と接触事故を起こしてしまった。

・派遣社員が、取引先に出向くために社用車で運転中に、危険運転の対向車を避けようとして、誤ってコンビニの店頭に突っ込んでしまった。

・社員が地方に出張のため、レンタカーを借りて移動中に前の車にぶつけてしまった。

(自動車リスクについての注意ポイント)

・上記の具体例のように、たとえ派遣社員が起こした事故であっても、会社の業務遂行上の事故の場合、会社が賠償責任を負うことになります。

・また、社用車であっても、社員の自家用車であっても、同じように会社が賠償責任をおいます。

・会社の業務遂行上の事故であっても、車両の使用を会社が許可していない場合には、賠償責任については必ずしも発生しない事例もあります。

(自動車リスクを回避するには?)

・無保険車がないか保険の満期が過ぎてしまっていないかをまず、十分確認を取りましょう。

・自動車の整備不良が原因の事故も多発しています。自動車の定期的な整備を行うことも大事なポイントです。

・自動車の使用に当たっては、必ず責任者の許可をとるようにする、また、通勤で自動車を使用する場合のルールなど、自動車リスクを未然に防ぐためのしくみや体制づくりを行いましょう。

(自動車リスクに対応する保険とポイント)

自動車リスクに対応する保険としては、自賠責保険と任意保険と呼ばれる保険があります。

自賠責保険に未加入の場合、法律等により処罰されます。 自賠責保険をつけずに車を運行した場合の処分 50万円以下の罰金または1年以下の懲役。 免許停止処分違反点数6点。

自動車リスクに備えるために、任意保険に加入するに当たっては、下記のポイントについてよく吟味することで、費用は最小に抑え、かつ効果を高めることが可能となってきます。 ・年齢制限をつけるかどうか?

・車両の台数が2台以上あるか?2台以上の場合は、多数割引が適用できる

・通勤に車両を使用させないかどうか?

・事故で保険を使う前に来年度保険料がいくら上がるかを検討してみる。